人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< Dora Lee Brown 溜息の橋 >>

ブレッドのパン。

ブレッドのパン。_d0041050_13324733.jpg


週末、暖かくなると通りに出てワイワイするお仲間に
ピザ作りの名人がいます。

フェデックスにお勤めなので、私たちは「フェデックスのおじさん」と呼んでいました。
大晦日のカウントダウンに美味しいピザを頂いた時に
「今度、作り方を教えるよ!」と言うことになり。

ご承知の方も多いかもしれないですが
アメリカの南部の方は、こう、、、、雰囲気を大事にすると言うか
楽しい場を崩さないように、気を使うと言うか、、、
悪く言えば、調子の良い方が多く
約束を真に受けていると、待ちぼうけ、と言う事も多く
約束なのか、お愛想なのか、見極めるのが、ちょっと難しい。
まだ慣れません。
そんなものだと思っているので、腹も立ちませんし、
腹を立てる筋の事でもないのです。この辺では、それが普通の会話なのですから。

ただ、今回ばかりは
「金曜の7時から」と言われると、それはやはり約束なのよね、と。
行くべきか、どうするべきか、、、、。
とりあえず、行ってみて、違ったら帰ってくるから。。。と言って家を出て。

いつも路地、もしくはお隣のお宅で合っているので、彼のうちが分からない!
しかも、一緒に行くつもりにしていたお隣は、どうも野球を見に行っているらしく。

仕方なく、近所の人に家を聞いたり名前を聞いたり。
Breadを焼いてくれている彼は、ブレッドというお名前だそうで。。。

シャンパンを片手に、恐る恐るピンポン。。。

「えーっと、約束したよね、、、、いや、違ってたら、またでいいし、、、とりあえず、
この間のパンのお礼にこれを。。。。」と、しどろもどろ、、、。

「7時だろ、そうそう。さあ、入って入って!」

見た所、何の準備もしていず。。。。しまった。。。時間指定付きのお愛想だったか。。。
そう、本当に呼ぶ時は、この人たちは、ドンドンとドアを叩くんだった。。。

7時からみっちり、大きなピザを2枚とパンを2本。
パパが焼いて、娘さんが手伝って。
奥さんと私は、気楽にカウンター。
親は、娘を「この子は、いい子、本当にいい子」と褒めて撫でて。
中学生の女の子が、ずっとおじさん、おばさんと楽しく会話を続けているのも微笑ましく。
このお嬢さん、素朴で気の良い子供が多いこの地域の中でも、抜きん出て優しく素直で朗らか。


会話の中で、この家族は頻繁に「I have a question!」と手を挙げる。
こんなに長く一緒にいて、まだそれだけ質問が出て来るなんて、素敵ね、と言うと
嬉しそうに「I think so」と答えてくれました。
自然体な家族の中にいて、本当に心地よくて、つい長居をしてしまいました。

色々な、人生観や価値観があって、私が理解するべきは
それぞれがある、ということで

本質を探るとか、同感するとか
そういったことは、出来る範囲で十分なのだな、と思いました。
私が、胸を張って私でいること、それが大事。

お土産にパンとピザを貰って、おやすみなさい。

流石に、翌朝は胸焼け大魔王でしたが。
by hana20031997 | 2012-01-16 14:13 | Charlotte
<< Dora Lee Brown 溜息の橋 >>